南米を旅する時に、切っても切れないのが「高山病」で、個人差もあるので確約はできないが、高山病に罹る人が多い。

高山病の説明は割愛するとして、高山病になった場合の対応が大事。
某ガイドブックには「ペルーやボリビアの高地で高山病にかかった場合は、コカ茶が効く」と、説明されているが、これは間違い。
「コカ茶」は神経を麻痺させる作用があり、高山病に効くのではなく、「神経を麻痺させ、高山病を感じさせなくなる」のが真実。

高地に到着して、高山病にかかった場合、宿で寝て休むのは、基本的にご法度。
寝たりする事によって、血液の循環が遅くなり、よけいに症状が悪化する。
急激な運動も良くないが、街中を普通に歩くのが良い。

アンデス登山の時に、標高4,900mでテントを張った後、少し昼寝をして起きたら頭痛がした。
数日前に5,700mの山を登った時には、頭痛も無かったのに、4,900mに到着後に寝てしまったために、高山病にかかった。
到着後に、昼寝をせずに、ゆっくりと周辺を散策していれば、このような事は無かった。

このように高地へ到着した後は、宿ではベッドで横にならない事。
それでも良くならない場合は、高度を下げる。
これが高山病に対しての最善方法。

高山病は、その時の体調や個人差などもあるので、必ず罹るとは100%言えない。

*

【高山病になりやすいルート(空路)
1. パナマシティ(パナマ:標高0m)→ボゴタ(コロンビア:標高約2,600m)
2. パナマシティ(パナマ:標高0m)→キト(エクアドル:標高約2,800m)
3. リマ(ペルー:標高0m)→クスコ(ペルー:標高約3,300m)
4. リマ(ペルー:標高0m)→ラ・パス(ボリビア:標高約3,600m)

■1と2について
中米から南米に入る場合で、殆どの人が飛行機でキトかボゴタに入る。
飛行機で一気に高度を上げるので、軽い高山病にかかる人が多い。

■3について
マチュピチュを見るために来た短期旅行者に多い。
リマ→クスコ間のバスは20時間近くかかるので、時間を節約するために飛行機を使うと高山病に罹る。
クスコに到着して、高山病にかかってしまい2,3日休んでいたら、飛行機で来た意味が無いので、このルートはバスで移動したほうがベター。

■4について
ラ・パスの近くのエル・アルト国際空港は標高4,100mに位置しているため、 降りた途端に高山病に罹る。
むしろ、罹らない人の方がおかしい。
ラ・パスへ行っても、標高3,600mなので意味は無い。

1,2のルート


3,4のルート。4については、かなり無謀。


【高山病になりやすいルート(陸路)
1. ナスカ(ペルー:標高約600m)→クスコ(ペルー:標高約3,300m)
2. アリカ(チリ:標高0m)→ラ・パス(ボリビア:標高約3,600m)
3. サンペドロ・デ・アタカマ(チリ:標高約2,300m)→ウユニ(ボリビア:標高約3,600m)

■1について
このルートはかなりのアップダウンがあるので、高山病に罹る人は少ないが一応列挙しておく。
600m(ナスカ)→4,300m→3,100m→3,500m→3,300m→4,600m→1,700m→4,000m→1,700m→3,500m→3,300m(クスコ)
飛行機を使うよりも高山病にならない確率が高い。

■2について
このルートは、標高0mのアリカから標高4,600mのボリビア国境まで一気に上がるので、高山病に罹る。
国境の後は、ひたすら平均標高3,900mのアルティプラノ(高地平原)を走り、ラ・パスに入るのでかなり大変。
逃げ道が無いので、結構無謀なルート。

■3について
このルートは、サンペドロからボリビア国境のカホン峠(標高4,400m)まで、一気に2,000mの標高を上がるので、高山病に罹る。
その後、ボリビア南部の自然保護区は平均標高4,300mなので、高度を下げる事が出来ない。
ウユニ塩湖、ウユニの町は標高3,600mなので、多少標高は下がるけれど、大変な事には変わりは無い。



ちなみに自転車で旅をしていた人で、高山病に罹ったという人は、ほとんどいない。
ただ、上記3のルートは、自転車で走っても高山病に罹る可能性がある。