■ふと疑問  
今日は3月25日の金曜日。
ボリビアの祝日なので、3連休になる。
まぁ、オキナワ移住地に居てもする事が無いので、サンタクルスにやってきた。

オキナワ移住地で働き始め、て早4ヶ月が過ぎようとしている。
当初は1ヵ月という契約であった。
しかし、現在作成している50周年記念誌が、大幅に遅れているので、働く事になった。

まぁ、アンデス地域の乾季が始まるまでは、まだ時間はある。
する事も無いので、その分働いて給料が稼げれば御の字だ。
むしろ働かせて頂いて、ありがたいといった感じだ。

今泊まっている家には、NHKが映るテレビがある。
日本で放送しているNHKとは違って、NHKワールドという別の番組になるようだ。
放映している内容は、日本と多少は似ているらしい。

ニュースは同じなので、リアル・タイムで日本の事を知る事ができる。
日本とボリビアは、地球の正反対の場所に位置しているのに、技術とは本当にすごいものだと改めて感心させられる。
そのNHKを見ていて、ふと思ったことがあった。

最近、愛知県で「21世紀で最初の博覧会」が開かれるという。
日本にいれば、その言葉は毎日のように聞かれるだろうが、ここにいても毎日その事ばかりだ。
モリゾーとキッコロがキャラクター?らしく、それは自然の「森」と「樹」から名づけられたと聞く。

テーマは、地球や自然にやさしい万博だとか。
やはり、現代らしく、テーマは「エコ」なのだろう。
そして、テレビは続く。

なんでも、世界120ヶ国が参加し、現代の技術を駆使した映像などが見れたり、
自然にやさしい世界最初の営業運転をしたリニアモーターカーなど等。
これだけ聞いていれば、すごんだろうなぁと思うが、ふと感じた。

テレビでは、万博の映像が映し出されている。
各パビリオンの横には、森林があり、いかにも山を切り開いて造ったというのが解る。
その先には、日本でも自然の宝庫である森があるという。

自然にやさしい万博を開催する為に、自然を破壊するというこの矛盾。
テレビを見ていて思わず笑ってしまった。
本末転倒とはまさにこのこと。

どこぞのパビリオンは、竹を500万本使ってパビリオンを造ったとか。
何処から、その500万本の竹を切ってきたのか?
その竹山は今どうなっているのか?

ふと、そんな事を感じてしまった。

言っている事とやっている事が全く違う。
どこぞの国の政治家みたいで、しかも、その政治家は更に言う。
京都議定書に調印し、数年後までに二酸化炭素を削減すると。

もう矛盾だらけだ。
これだけすごいと呆れると言うより感心してしまう。
なんでも、皇太子が祭典委員長も努めるとか。

うーん。
誰もこういう事を感じる人は、いないのだろうか?
まぁ、一人で叫んでも、どうにでもなる事でないけど。

山を登る自分にとっては、樹が倒され、森が切り開かれていくのは、不憫でしょうがない。
これが生活のためであるならば、幾分かはしょうがないだろう。
しかし、今の時代に、多くの自然を伐採してまで、万博をやる必要性があるだろうか。

旅に出て、早3年が経とうとしている。

外から「日本」を客観的に見る事ができた。
そう見れただけでも、この旅に出た価値はあった。
確かに、いい部分もあれば悪い部分もある。

南米でも最貧国のボリビア。
発展途上国と言っても過言ではない。
多くの人々が、生活に窮し、貧困に喘いでいる。

そして、日本。
世界でも屈指の先進国と言っても過言では無い。
何でも手に入る事が出来、その生活水準は世界でも有数レベルだ。

その2つの国の距離は果てしなく遠い気がする。

【2005年03月 旅日記】