■やられた
まだラパス。
今日の夜、夜行でサンタ・クルスに向かう。
バスで18時間もかかる・・・バス旅は辛い。

昨日、エル・アルトという街の古着の市に行ってきた。
ここの市は、まさにガラクタ市でなんでも売っている。
その中でも、古着屋は小さな店がたくさん並んでいて、見て回るだけでも疲れる。

何故、こんなところに来たかというと、ここの古着市は掘り出し物があるという事で有名。
ノースフェイスやパタゴニアのフリースが3ドルぐらいで買えてしまう。
勿論、偽者が殆どだが、中には逸品物もある。

見分け方は、首の裏のタグと裁縫の仕方、それにファスナーが何を使っているか。
ファスナーがYKKだったら大方本物。
これ以外は偽者と考えた方がいい。

自分が行った時には、パタゴニアのフリースを4ドルで、そしてノースフェイスのダウンジャケットを15ドルと5ドルで2つゲット。
15ドルのジャケットは日本でも爆発的にブームとなった「ヌプシ」。
日本では3万円ぐらいするので、これはすごく良い買い物だった。

そして、もう一つの5ドルのジャケットは、所謂「衝動買い」だった。
タイプはかなり昔のものなので、アンティークとして役に立ちそう。
タグもファスナーも全てにおいて本物なので、これは得した買い物だった。

これはちょっと前の話。

今回は友達を案内するという事で一緒に行った。
たくさんある店を一つ一つ見てまわるが、気に入った服がなかなか見つからない。
根気よく探すのがポイントだ。

そして一通り見終わって、事件?が起こった。
ポケットに手を入れてみたら、なんと財布が無い事に気づいた。
そう、すられたのだ。

「やられた・・・」

ここには、現地人も買いに来ている為、人はすごく多いから、多くの人がやられているというのに・・・。
被害金額は150ボリビアーノで、日本円にして1800円ぐらい。
しかし、150ボリビアーノと言えば、この国にしてみれば、かなりの高額だ。

ホテルの一泊が約20ボリビアーノなので、一週間も泊れてしまう。
食事も大体5ボリビアーノ。
すった奴にしてみれば、してやったりだろう。

まぁそれはいいとして、一番痛かったのが、会社と家のカギも一緒にパクられた事。
これは面倒になった。
一度会社に電話しないと・・・まったく。

なんて事があり、意気消沈してサンタクルスへ。

【2005年01月 旅日記】


■さみぃ〜  
今はペルーのプーノからです。

久しぶりのプーノ。
ここは、約三ヶ月振り。
以前と同じように、ティティカカ湖も青い。

以前泊まった宿に荷物を預けておいたので、その宿に行ってみた。
嬉しい事に覚えていてくれて、宿代も安くしてくれた。
ありがたや、ありがたや。

もう既に雨季なので、一日に必ず雨が降る。
標高3,820mなので、降ったらその雨が氷雨になるからこれまた辛い。
乾季は雨が降らないけど、その分寒く、氷点下は当たり前らしい・・・。

この辺りの宿のシャワーは電気なので、あまり熱くない。
使っている時、突然、水になるので、これがまた大変。
コロニア・オキナワだと水シャワーだから気持ちいいんだけど。

本来は、昨日プーノに入る予定だったが、それが不可能だった。
「パロ」と言い、交通機関に働いている人が、「賃金を上げろー」って、ストライキをしているらしい。
道路に石を置いて、走れないようにしているとか・・・・。

ボリビアでも先々週に、このパロがあった。
まったく、頑張ってくれよ!!
ボリビア、ペルー両政府!

それが無ければ、無事にプーノに来れたのに。
まったく、バス移動は大変だ。
ラ・パスから国境に行くバスも、途中でパンクするし、座っていると腰も痛いし・・・。

やっぱり、ボリビアのスペイン語は聞き取りにくい。
ペルー人の話す言葉は、理解できるが、ボリビア人は理解できない。
ボリビア人は、かなり早口で、しかも舌たらずが多い。

さて、明日は再びラ・パスへ。
疲れたので、バス乗りたくない・・・。
しょうがないか、これも我慢。

【2005年01月 旅日記】


■実は社会人です  
久しぶりの日記。

今は、ボリビア第2の都市サンタ・クルスから100kmぐらいの場所にあるコロニア・オキナワで働いている。
ここは名前の通り、日本の沖縄県人が、戦後日本を離れて、ボリビアにやって来て作り上げた村なのだ。
だから、オキナワという名前が付いている。

オキナワは、第一から第三まであって、第一が全体を管理しているような形になる。
去年の2004年、入植して50年が経った。
村上げての記念式典が開かれ、ボリビア大統領までも参加するという驚きの祭典が行われたようだ。

そして、その記念の為に、50周年記念誌を作ろうという事になったらしい。
ついでに、過去や現在の写真をパソコン上のブラウザで見れるようにしたいという希望も。
そこで、コンピューター経験がある人を探さなければ、と言うことになった。

そして、たまたま自分が村に行った時、「働かない?」って言われて、時間もあるので、働く事になった訳。
当初は1ヶ月のみだったんだけど、もう2ヶ月働く事に。
仕事はワード、エクセル、ホームページ・ビルダーの操作なので、特に問題もない。

会話も、一緒に働いている人は、2世や3世なので日本語も話せる。
キッチン、冷蔵庫、クーラーがあるので日本の一人暮らしと全く同じで、しかも宿代も無料!!
NHKの映るテレビもあるし、環境は最高だ。

そして、今は首都ラ・パスにいる。
ボリビアは、観光だとは最大30日までしか滞在できない。
その後は、一度国外退去して、再入国し無ければならない。

そのため、バスで18時間かけて、サンタ・クルスからラ・パスまでやってきたのだ。
途中で故障したらしく、止まったり走ったり。
明日はペルーのプーノに行って、そしてボリビアに戻って来ます。

というのが、近況でした。

コロニア・オキナワには、ネットがありません。
一応、あるようだけど、なんとモデムで回線速度が288kbps。
久しぶりに、この数字を聞きました。

そんな訳で、日記ではなく「月記」になっとります。

【2005年01月 旅日記】